福岡市が進めるこども病院の人工島移転。PFI方式を採用する方向とされるが、公募に応じる事業者が現れるかどうかに注目が集まりそうだ。
病院PFIの事例としては、商社などを中心とするグループがPFI事業者となるか、あるいはゼネコンが頭となるかのどちらかに大別される。
PFI事業者に任される事業の内容が、薬剤などの医療分野にまで及ぶか否かでグループの性格が変わるという。福岡の場合、ゼネコンを中心とする事業者が想定されていた。
しかし、こうした計画を根底からくつがえしかねない大不況に直面してしまった。建築・不動産などの落ち込みは特に激しい。
スーパーゼネコンのどこかが手を挙げるだろうと思われていたが、伸ばしかけた手を引っ込めかねない状態なのである。果たしてPFI事業者公募は計画通りに進めることができるのか、関係者は固唾を飲んで見守っている。
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