ホーチミンの中心部から車で約20分のところにある新興住宅地区。30階以上の高層賃貸住宅がツインで建設されていた。建設会社は韓国の財閥系企業だったが、ひとつの現場がストップしているという。理由を聞くと、地盤沈下が判明し建物が沈んでいるとのことで基礎部分をやり直すため、一時的に工事が止まっているという。
日本では考えられないが、ベトナムでは日本のように建築基準法が厳しくなく、高度制限などの一部をクリアできれば建築は可能とのこと。
ただ、この建設中の高層マンション、当初は人気が高かったが、今は少し落ち着き、価格も下がり気味という。このマンションのまん前のマンションは、月額2,400ドルの高層マンションで、同様に価格も落ち気味という。
前回報告したように、現在、外国人向けの高級住宅は需要と供給のバランスが崩れているものの、2010年には新築ラッシュとなる予定。供給不足が解消されるのはまもなくだが、セキュリティなどを考えると、大きな値下がりを期待するのは難しそうで、現地の不動産業者は「下がっても10~20%程度」と読んでいる。(つづく)
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