(株)正興電機製作所(福岡市)は、12月期の決算予想について、前期比減収減益になると発表した。
売上高は175億円、営業損失は3億9,000万円、経常損失は4億8,000万円、当期損失は18億2,000万円を予想している。
なお、前期決算数値は、売上高179億4,700万円、営業利益2,200万円、経常利益は100万円、当期損失500万円であった。
減収減益の原因について同社は、社会システムにおいて官公庁向け大口監視制御システムの工事コストの増加や、一般産業向けエネルギーソリューションおよび液晶関連の売上減少が大きく影響したとしている。また、繰延税金資産の一部を取崩すこととした結果、法人税等調整額に10億3,000万円を計上するほか、子会社及び有価証券の投資に対する評価損も計上した。
同社の主力取引先である九電がシステム更新時期に入っており、今後は売上高も増勢に向かうと同社関係者は述べていたが、期待はずれであったろうか。
※同社は浄水場の水質監視システムを全国の浄水場に収めている。そのシステムは、浄水場で小魚を泳がし、異常水が入ってきた場合、特異な行動をとる小魚の動きをセンサーで捕捉、その異常を知らせるというシステムである。原始的であるが、現在一番効果があるとのこと。
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