「2008年度は、全国で生コン総出荷量が1億立法㍍を割り込むかもしれない。益々市場の冷え込みが激しくなる。なんとか打開せねばならない」と危惧する業界関係者。建設業界の仕事量が減少し、その煽りを生コン業界が受けているのは何度も述べてきた。
生コンの原材料コストが上がり続け、工場の収益力は低下の一途をたどっている。しかし、出荷ゼロという訳にはいかないので、原材料の価格上昇幅を転嫁出来ずに、赤字でも出荷し続けているのが現状である。しかし、2009年4月には大手セメント会社がトン当たり3,000円値上げすることを公表した。前出の業界関係者は「そんなことが起こったら工場の経営は本当に成り立たなくなる。共倒れになってしまう。だから3,000円という値上げはないだろう。1,500円位でおさまるのではないか。しかしそれでも経営が困窮する工場が続出する恐れがある」と語る。(つづく)
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