――総合展示場への出展に加えてハウジングプラザまで展開されるということは、二重投資にはならないのですか?
高倉:一つひとつの使用部材を手で触り、床材は足で踏んでいただいて性能を実感して貰っています。それから構造部材や防蟻処理、通気性能、健康面への配慮等を確かめて頂けるようにしております。この場でアイビックホームの家造りへのこだわりと、同業他社の商品との性能的違いを実感していただき、納得したご契約に結び付けられるようにしております。
大分市のハウジングプラザは約300坪ですが、今後福岡市に設ける場合は倍の600坪位の面積にしたいと考えております。
福岡支店は新築物件だけでは未だ損益分岐点をクリアーできないので、併せてリフォーム事業にも注力しておりますが、お陰様で短期間で黒字化に成功しました。
大分のハウジングプラザも1階の雑貨コーナーをリフォーム部門へ転換していく予定です。当社の社員は九州地区トップゼネコン、「さとうベネック」での現場経験を長年積んできた者が殆どですので、現場管理能力・技術力の高さをお客様が高く評価してくださっております。
今後も商品力と技術力を柱に邁進していく所存です。
今村:当社は宅地開発のディベロッパー部門である『辰巳開発』を中心に、北九州地区を辰巳住宅、遠賀・宗像地区は『田舎暮らし』、福岡市方面を『辰巳住研』が担当するよう地区割りしております。
岡垣町に旧・殖産住宅が保有していた分譲地100区画を購入して『どんぐり村』として開発販売してきました。お陰様で順調に売れて行き、いきおい販売用地の新規取得に取り掛からなければなりません。私ども中小企業は大手ディベロッパーと違い赤字どころか業績を下降させるわけにはいかないのです。前にも述べましたが、前期に200棟販売したら、サブプライムローンだろうが恐慌前夜だろうが今期も前期以上の実績を挙げなければなりません。したがって、200棟販売したら来期も200棟以上の販売が可能になるよう、最低限160区画以上の土地の仕込が必要なのです。
今回糟屋郡新宮町緑ヶ浜に当社と日本国土開発さん、東宝ホームさんとのコラボレーションで206区画の分譲を開始しましたが3社で分割するとなるととても足りません。不動産取得に対する金融機関の融資姿勢がますます厳しくなってくると言われていますが、前期までの実績をもとに、逆にチャンスと思考を変えて積極的に展開していこうと考えております。
つづく