24日、午後2時から福津市津屋崎「藍の家」で今後の福岡空港をどうするのかをめぐって、初めての出前説明会が開かれた。
この日は、地元住民ら30数名が参加。福岡空港調査連絡調整会議からの説明のあと、参加者から活発な質問と意見が出された。
参加者から「100年に1度の経済危機といわれる中で、(航空機)需要の見直しはないのか」「北九州空港などとの連携は」という需要予測についての疑問や、連携の見直しについての質問が出された。風光明媚な津屋崎だけに、自然環境や騒音についての疑問が出されたのは言うまでもない。質問は、新空港の事業費に対するものなど多岐にわたった。
さらには「なぜ今になって説明会なのか、もっと早く実施すべきだ」とPIのあり方そのものについても注文がついた。
これらに対する調整会議からの回答や説明は、これまでの回答の域を出るものではなく、説明会に何度も参加している住民からは「同じことの繰り返し」というため息すら漏れた。
説明会終了後、ある参加者は「新空港に反対はしないが、これまでの説明を聞く限り、納得いくものではない。とりあえず空港を造っておこうかというものでしかなく、行政としての責任が見えない」と語っていた。