インターネットを使って国内格安航空券を販売するオリエンタルブラザー株式会社(所在地:東京都中央区八丁堀3-13-1第4ミチワビル)が、資金繰りの悪化により契約済みの旅行手配ができない事態に陥っていることが分かった。
年末年始の帰省のために同社の運営するアイ・チケットで往復航空券を購入したある一般顧客は、往復分の代金を支払ったにも関わらず、片道分のみの航空券が届けられ、復路分は空港で再度購入して欲しいと同社より要請を受けたという。一般顧客に同社の資金繰り悪化の影響が及んだかたちとなる。
なお、同社は現在も営業を継続しているが、従業員は今月23日付で全員解雇されており、代表とその身内が急増する問合せに対応している。
支払い済みの顧客に要請している立替分に関しては、再建次第の返金意向を示している同社だが、空港内での再購入はノーマル運賃となるため、年末を乗り切ったとしても返金負担が重くのしかかる可能性がある。景気悪化による旅行業への影響が一段と深刻化している。 【児玉 崇】