NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

歴史的価値観の激変による翻弄、銀行(佐賀銀行)は経営できない
コダマの核心
2008年12月30日 11:22

■ 銀行には経営できない

 中小企業にはえらく高飛車でのぞむ銀行マン。「社長こういうことではつまりません。赤字であれば貴方と奥さんの給料を半減してください。それでなければ金は貸せません」と迫られれば「ハハー」と土下座するしか選択の余地がないのが、中小企業経営者の現実である。 このように「経営指導」できるから銀行マンは経営ができると錯覚されてきた。ところがだ―。歴史的価値観の激変により、佐賀銀行の経営能力が皆無であったことが判明された。同じグループ会社2代にわたって、100億以上の損切りを行ってきたのだ。見方によれば頭取及び経営陣への株主訴訟問題に発展する可能性もある。詳細は2009年新春から連載予定であるが、ポイントだけを『年末のお楽しみ』として事前通知をしておく。

■ 100億からの損切り、一体どうなっているの!

 アーサーヒューマネットの商権が9月29日に穴吹興産(本社・香川県高松市)のビル管理の関連会社に事業譲渡された。企業買収ではない。アーサーヒューマネットは即刻、消滅の運命が待ち構えていたのである。佐賀銀行発表によると「アーサーヒューマネットは12月19日の臨時株主総会で解散の決議を行った。よって当行は42億2,900万円の債権の回収不能が発生した。引き当てをしているから当期業績には影響はない」となっている。

 まず簡単に歴史経過をまとめてみよう。佐賀銀行の福岡都市圏拡大戦略としてマンション・住宅業者を取り込んで個人の住宅ローン融資案件を増大させる基本作戦があった。その旗頭がアーサーホームであった。この会社の本社ビル(中央区唐人町)に佐賀銀行の支店を設置した事実だけをみても2社がいかに濃密な関係であったかがわかるであろう。途中、佐賀銀行主導で創業者の息子へ社長を交代させたこともあったが、ついに私的整理に踏み切った。5年前のことである。そして子会社でマンション管理会社であったアーサーヒューマネットに事業継承を行った。

 当時、山本創業者は「長い間、お世話になった佐賀銀行さんに50億円の損を与えた。申し訳ない」と心の中で深く深く陳謝した。整理作業は佐賀銀行のプロジェクト部隊が行ったから山本氏は蚊帳の外に居た。仰天したのは回収不能損害金が予想よりも10億円以上多い60億円台に達していたことである。「あーそうか。悪い膿をすべて解散させるアーサーホームに背負わせて事業継続するアーサーヒューマネットの負担を軽くさせる意図があるのだ」と前向きに考え直した。

 アーサーヒューマネットは暖簾代として毎期5億円、5年間佐賀銀行に返済することになっていた。事業継承3期目までは5億円を払ってきたが、07年9月期においては全額返済が滞るようになった。ここが事業継承の成否の分岐点であった。佐賀銀行は、すかさずてこ入れ策を打ちだすべきであったが、放置していたのである。前出の山本氏は「佐賀銀行は一体、何をしていたのだ。監督下にあったこの5年間で42億円の回収不能を発生させるなんって信じられない」と呆れ返ってしまった(アーサーヒューマネット側は『この1年間の業績悪化でやむなく大赤字になった』と弁明をしている)。どうであれアーサーホーム、アーサーヒューマネットの同列会社2社への融資が、100億円以上の損切りをしなければならない異様事態に対して、佐賀銀行の経営陣にお咎めがないのかどうかを立証していきたい。あー来年も忙しくなることは間違いない。

関連記事

powered by weblio


コダマの核心一覧
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル