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コダマの核心

お客さんの懐に入ることができれば、うろたえることはない
コダマの核心
2009年1月 6日 09:52

宣言 『I・Bクラブ』を通じて我々は命を張ります

利他を与えずして存在感なし

 マスコミも悪い、政治家も悪い、官僚はなお悪い。官僚たちは国家を滅亡させる極悪人だ。彼らは「100年に1回しかない大激変の時期だ。おおごとになる」と騒ぎ立てる。そうした扇動に煽られて中小企業の経営者たちは「大変だ、大変だ! 潰れてしまう」と危機感に駆られ、事業マインドを喪失してゆく。一般市民・サラリーマンは、明日からの生活と将来に対して不安感を抱き、萎縮するばかりだ。100年に1回の大激変だというのはわかる。しかし、皆が地獄に陥るわけでもない。「『我々人類社会は、過去に幾多もの激変の時代をクリアしてきた!! 英知を振り絞れば事態を打開することができる』と鼓舞すれば良いのに」と思う。

 5日の仕事初めの際に、社員全員に次のように挨拶した。「『私は生活防衛のために2009年を頑張ります』と叫んでも相手にされません。この激変の時期にこそ、皆さんが他人に尽くし、相手に『ありがとう』と感謝されることで皆さんの存在価値が生まれてくるのです。ビジネスに置き換えると、貴方のビジネス行為に対してお客さんが『役に立つよ。儲けるチャンスを与えてくれてありがとう』と認めてくれてはじめて、お客さんにとっての皆さんの存在意義が生まれるのです。だから『2009年の年末には、30人・30社のお客さんを呼んで忘年会を開くことができるよう、顧客に貢献することに全力投球します。結果、家族と家庭を養うための稼ぎが増え、生活防衛を成就することができるようになるでしょう』と決意を述べましょう」と。

 この時代、「私は苦しい、私の家庭には余裕がない」と自己本位にアピールしても、周囲の誰も同情しないし、聞く耳も持たない。「俺だって苦しいよ。何を言っているのだ」と馬鹿にされるだけだ。しかし、こうした逆さまの論理で生きてきた人たちがあまりにも多い。人間の存在意義を示すバロメーターは、「貴方のお陰で助かった」と言ってくれる人の数に規定されるのではないか。他者・他社に尽くし、そのことに対する認知を受けることができてはじめて、個人(企業)の社会的存在感が発生するのである。

お客の要望を知れば道を究められる

 中小企業経営者の方々の大半は、年末年始に「2009年の1年、会社をどう存続させるか」ということについて深刻に考え、眠れぬ夜を過ごされたのではないか。筆者も同じく、中小企業の経営者だ。同様に悶々とした「ベッドの時間」を無為無策で過ごした。「自己本位の発想では解決できない。お客さんと向かい合って、お客さんが何を欲しがっているのか、何の手助けができるのかを知ることだ」との結論に達した。『I・B』読者の経営者の皆様も新年初頭に、まず「顧客と向き合い、顧客の懐に入る」ことを試みられるよう、お勧めする。

 弊社も6日から会員の皆様の事務所へ『I・Bクラブ』会員書を持参するよう、計画している。この『I・Bクラブ』会員の皆さんと向かい合って経営上のトラブル・悩みをキャッチし、弊社でお役に立つ・解決できる案件があれば命を張ってサポートする決意で燃え上がっているところだ。2009年、弊社は『I・Bクラブ』を通じて命を張ることを宣言します。

I・Bクラブ


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