生コン業界関係者ならだれもが知っているコンクリート劣化現象の一つである「アルカリ骨材反応、通称アル骨」は、コンクリート構造物において異常膨張やひび割れが発生することを指す。
昨年7月に発覚した神奈川県藤沢市の六会コンクリートによる“溶解スラグ”というJIS不適合の骨材を使用して生コンを製造・出荷した問題では、同社の生コンは「ポップアウト現象」というコンクリート内部の膨張圧によって構造物の表面が剥がれるという不都合が発生している。生コン関係者はアル骨とポップアウト現象について、「比較にならない。アル骨ほど恐ろしいものはない。アル骨反応が出た生コンは絶対に使ってはいけない。建設の根底が崩れてしまう」と力説している。(つづく)
【 河原 清明 】
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