政府の中小企業向け金融緊急支援策である「経営安定関連保証」=セーフティネット資金の保証状況は12月31日現在、福岡県の場合次のとおりである。
件数で10,509件、保証総額は2,333億円となっている。
一件当たり2,220万円であり、既に福岡県の中小企業の1万社以上がセーフティネット資金を利用したことになる。
なお、全国での保証総額は12月31日現在、件数⇒17万件、保証額⇒3.9兆円に達している。
同制度による融資金は、昨年10月31日よりスタートしたが、無担保で通常コースで8,000万円まで融資(審査あり)を受けられる。
融資を受けた会社の経営者は「今回の制度を利用させてもらい、年末の資金手当てもでき、非常に助かっている」と話している。
平成19年10月1日から保証協会の保証制度も「責任共有制度」が導入され、保証協会の保証付き融資金も、保証協会が80%、金融機関が20%の責任を負うことになった。そのため金融機関の貸し渋りもあったとされている。
今回のセーフティネット資金は、保証協会が融資の窓口である金融機関に対して100%保証するものである。
なお、当中小企業向け緊急支援保証は来年3月31日までであり、現行の保証枠は6兆円、追加支援策として14兆円も予定されており、全体で20兆円が中小企業向け緊急支援対策資金として用意される。
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