西松建設(東京)による裏金の存在が、改めて注目を集めている。すでに海外で受注した工事から約10億円、国内工事からも10億円以上が裏金として捻出されたことが報じられている。ペーパーカンパニーを使ったり、下請け企業から吸い上げるなどして作られた裏金は20億円を超すとされる。
今年になって、福島県の建設業者へ融資金が、原発関連工事をめぐる事実上の資金提供だったという疑いも浮上している。
昨年秋には、東京地検特捜部が同社本社や社長宅など関係先を捜索しており、裏金の実態解明を進めているという。
特捜部は、近く外為法違反容疑で本格捜査に入るとみられているが、裏金の行方に政界関係者が含まれるのか否か、注目される。
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