特許庁や九州経済産業局、九州大学などは1月21日と2月25日の両日、福岡市南区大橋の九州大学および同学ユーザーサイエンス機構大橋サテライトLUNETTEで「“感性”を活かすワザ(技術)とチエ(経営力)」をテーマに「知的財産連続セミナーin福岡」を開催する。
1月21日のプログラムは「企業におけるデザイン戦略~意匠出願の最新動向を中心に~」という演題で、特許庁意匠審査機械化企画調整室長で、先任上席審査官の山田繁和氏がファッション業界を取り巻く知的財産にかかる制度の紹介と意匠出願の最新動向にみるデザイン戦略について講演。
また、「デザインと知的財産――三宅デザイン事務所が考える“モノづくり” ――」という演題で、株式会社三宅デザイン事務所取締役で知的財産部の本橋繁氏がファッションブランド「ISSEY MIYAKE」の発想やブランド開発について、さらにデザイン保護に対する自社の取り組みや現状の法制度に対する考えなどを講演する。
一方、2月25日のプログラムは「模倣品対策への取り組みについて」という演題で、特許庁模倣品対策班長の猪俣明彦氏が中国などにおける模倣品の実態と知的財産を保護するための対策など、特許庁の取り組みを紹介する。
また、「日本自動車工業会の知的財産への取り組み」という演題で、社団法人日本自動車工業会知的財産専門部会長で、本田技研工業株式会社知的財産部企画室の菅井孝氏が2008年4月に「知的財産委員会」を設置した社団法人日本自動車工業会における活動を中心に、クルマのデザイン創作の重要性や組み合わせ模倣などについて知的財産保護の取り組みを紹介する。
時間は、両日とも午後2時から同5時まで。定員は各50人で、参加費は無料。ただし、いずれも開催日前日までに電話(093-551-0506)かFAX(093-551-0579)、Web(http://www.usi.kyushu-u.ac.jp/access/lunette/)
による申し込みが必要。問い合わせは株式会社コムディア=093-551-0506まで。