2008年度の第2次補正予算案は、13日、衆院予算委員会で採決、本会議に緊急上程され、与党の賛成多数で可決される見通し。民主党など野党は最後まで抵抗するとしている。参議院での審議には応じない構えだが、深刻化する経済情勢のなか、国会空転でムダに時間を費消することが国益にかなうのかどうかも問われることになる。
渦中の渡辺喜美元行革相は今日、自民党に離党届を提出、2次補正の採決では反対にまわるという。自民党内から渡辺氏の行動に同調する動きは顕在化していないが、採決で造反者が出るかどうか注目されるところ。与党側から17人以上の造反者が出れば、事実上衆院での3分の2による再可決への道が閉ざされる形になる。
未曾有の事態に、麻生首相がどのようなメッセージを国民に送るのか―。ひとつのヤマ場となる今日の国会から目が離せない。
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