三鬼商事(株)福岡支店の調べによると、2008年12月末時点での福岡ビジネス地区の平均空室率は10.99%。2008年は11%台入りを目前にして終わった。ただ、問題はこれから。どう考えても空室率の上昇に歯止めが掛かることはなさそうだ。
2008年の新築ビルの供給量は37,070坪(15棟)で、これは2007年の3倍強にあたる。この大型供給が空室率を引き上げる原因となったことは言うまでもないが、恐るべきことに2009年も同等の供給があるという。2009年の供給量は36,251坪(13棟)。既報の通り、昨年竣工したビルの中には未だ入居ゼロというビルも存在する。同じような事態が起きれば、空室率の上昇は必至。その可能性はかなり高いと予想される。
今年も大きな変化が予想されるオフィス市況から目が離せない一年となりそうだ。
【楢崎 賢治】
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