1.貸し渋りの現状
大臣就任後に設けた目安箱には、これまでに1,000件近い意見が寄せられており一番多いのが貸し渋りです。特に、信用保証協会の対応に関するものも多く保証は付いたが、銀行が貸さないケースもあります。制度の趣旨に反するような対応があるとすれば厳に改めてもらわなければなりません。
2.昨年施行された「改正金融機能強化法」について
成立(2008年12月12日)から1週間足らずで公布・施行した異例の対応です。今回は10年前と違って体力の弱まった金融機関の体力増強ではありません。健全な金融機関が、自己資本比率、貸出基準の問題で、本来融資すべき案件が融資できない状況を解消するための措置です。
公的資金注入はある意味その金融機関は健全であるということが証明されたことになるのです。
【 久米一郎 】
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