衆議院予算委員会は13日、焦点となっていた08年度第2次補正予算案について、締めくくり質疑の後、採決を行なった。野党側が委員長席に詰め寄り騒然とする中、お決まりの強行採決。夜に予定される本会議に緊急上程される。同案は本会議での可決をうけ、参議院に送られることになる。
本日中の自民党離党を表明している渡辺喜美元行革担当相に同調する動きは、今のところ出ていない。本会議での与党議員の動向に注目が集まるが、さしたる波乱も無いと見られている。
直近の世論調査では、2次補正の目玉「定額給付金」にたいする評価は低い。70%以上が「賛成できない」と答えている状況で、強行採決までやらねばならない理由は、国民には伝わってこない。「景気刺激策」と首相は言うが、明日への不安が無くなれば、消費はおのずと拡大する。何のための給付なのか、訳がわからないまま、国会の日程だけが消化されていく。
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