鉄鋼の製造方法は大きく分けて「電炉法」と「高炉法」に大別される。電炉法はアーク放電により鉄スクラップを溶解、合金鉄などの副原料を加えて成分調整しながら生産する手法である。高炉法は鉄鉱石とコークス(石炭)を原料に高炉(溶鉱炉)で銑鉄をつくり、転炉で精錬、成分を調整し生産する。
ところで、両製法に使用される鉄スクラップの中には缶コーヒーなどの空き缶も含まれる。この空き缶はなんと使用量の約80%以上が回収され、リサイクルにまわされている。普段、何気なく目にしている空き缶が「鉄」になる、というのは何とも不思議なものである。
【新田 祐介】
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