14日、中堅ゼネコン「西松建設」の元副社長・藤巻恵次容疑者(68)をはじめ元同社幹部ら4名が、東京地検特捜部に逮捕された。
海外で受注した工事で捻出した裏金約7,000万円を不正に持ち込んだとして、外国為替及び外国貿易法違反(外為法違反)容疑がもたれている。
逮捕されたのは藤巻元副社長の他、元海外事業部副事業部長・高原和彦容疑者(63・業務上横領容疑で起訴済み)、同社子会社「松栄不動産」元社長・宇都宮敬容疑者(67)、同社海外支店次長・村田吉信容疑者(55)。
同社の裏金をめぐっては、タイのバンコク都庁幹部への賄賂に使われたことが報じられていた。
一方、国内工事で下請けから吸い上げて裏金化させた金を、同社の関連政治団体を使い、国会議員らの政治団体に寄附していたことも明らかとなっている。
焦点は裏金の使途になると見られるが、ゼネコンのコンプライアンスが改めて問われる事件になりそうだ。
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