総和地所は1月5日、第3者割当増資の払い込みが完了したことを発表したが、手取金2億2,400万円に対して、資金の使途は借入返済6,000万円、建築未払への支払1億1,000万円、運転資金5,400万円となっている。ところが当初は4億5,400万円の入金予定とされており、未払金の支払計画も2億2,000万円とされていた。そのことからすると、未払金はまだ残っていることになる。
こうしたなか、ケイマン諸島に会社を構えるアンビリカル・キャピタル・リミテッド(業務執行組合員 蔭山昌彦)が21.7%の持株比率で筆頭株主になり、これまでの筆頭であった新日本投資事業有限責任組合は15.9%の持株比率で第2位になった。
なお、1月6日、同社は今期予想として、売上高81億8,800万円、経常利益-11億4,900万円、当期利益-26億9,400万円と大幅赤字予想を発表している。
2008年2月期決算は、売上高144億8,700万円、経常利益-13億6,900万円、当期利益-15億9,800万円、自己資本2億6,100万円となっていた。
今後同社は大幅増資などしない場合、今回のアンビリカル・キャピタル・リミテッド等の支援で再生できるか微妙なところである。
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