2月より(株)丸美のマンション管理事業を受ける予定の(株)長谷工コミュニティ九州。親会社の(株)長谷工コミュニティは全国で20万戸を管理する有数の管理会社である。丸美からの事業譲受にあたり地域密着を標榜し新会社を立ち上げて乗り込んできた。
ところが、ピーク時に1万6,000戸を保有していた丸美の管理物件は譲受時期には1万戸程度まで減少する見通しとなった。わずか半年間で4割近くが散逸してしまうことになる。いかに長谷工コミュニティが大手であろうとも、社債販売等への反発は大きい。譲受後は他社へ移ってしまう膨大な管理組合の引継ぎという後ろ向きの業務も行なわねばならない。残る予定の1万戸の管理組合の動向も流動的で、譲渡額5億8,000万円の真価が問われる。
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