福岡市役所の関係者の間で、胡散臭い話が流れはじめた。市がおこなったある選定について、市幹部と特定企業との特別な関係から、結果が歪められたという。取材の過程で数多くの証言を得ており、近く詳細を報じる予定だ。
問題は、一部報道でその問題の選定結果を大きく報じていることである。議会での承認はまだなのだから、正式決定ではないのだが、あたかも決まったかのような書き方。市役所内部からリークネタをもらい、嬉々として原稿を書いていては救いようがない。なんの検証もせずに役所の発表を垂れ流すのは、こども病院問題から何も変わっていない。マスコミの堕落(もちろん一部だが)である。
それはさておき、関係者から「堕ちるところまで堕ちた」とまでいわれる福岡市役所。もちろん市長を含めての話だろうが、「しっかりしろ」と言いたくもなる。特定企業との仲を疑われるだけでも辞職ものだが、強引な手法で疑念を持たれる選定をしたのはいただけなかった。今度ばかりは言い逃れは通用しないと予告しておきたい。
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