消費税増税の時期をめぐる政府・与党内の混乱は、玉虫色の決着で終息することになった。2011年度からの消費税増税を税制改正関連法案に付則として明記するか否かの問題で、政府は22日、「11年度までに必要な法制上の措置を講じる」との案を示し、同日開かれた党財務金融部会と政調が了承した。消費税率引き上げにあたっては、その時期を別の法律で定め、景気の状況を見定めた上で決めるという、いわゆる「2段階方式」を採用した。
造反をにおわせていた中川秀直元幹事長らも、「(問題の)表記は撤回された。増税はできない。訓示規定だ」として、法案に賛成することを示唆した。
造反予備軍も納得した玉虫色の決着。消費税増税の時期をめぐる政局が遠のいた。
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