キヤノンの発注した工事をめぐり、工事を受注した大手ゼネコン「鹿島」が裏金を作っていた問題で、一連の工事に福岡県久留米市の内山緑地建設(福岡県久留米市)が下請けとして工事に参加していたことが明らかとなった。データマックス取材班が、工事を発注した大分県土地開発公社への情報公開で施工体系図を入手するなどして特定した。
裏金作りが報じられたキヤノンの関連工事は、キヤノン発注工事(川崎市・塚越プロジェクト)、大分県土地開発公社発注工事の2ルート。いずれも鹿島が受注したあと同社の下請企業が架空外注工事で裏金を捻出、関西のコンサル会社などに流したと見られる。下請け企業として九電工の存在も明らかとなっていた。
今回判明したのは、大分県土地開発公社発注工事分。鹿島建設から内山緑地建設に下請けが出されていた。
内山緑地建設は23日、取材に対し「この件については、一切お話しすることはできない」と回答している。
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