会社トップが逮捕された西松建設、キヤノン関連工事をめぐる鹿島。裏金疑惑が次々と明るみに出ている建設業界だが、福岡県関係では、九電工(福岡市)に続いて久留米市の内山緑地建設が、鹿島の下請けとして大分県土地開発公社発注の工事に参加していたことが判明した(昨日既報)。
いずれの工事でも架空外注工事で裏金を捻出したとされ、企業としてのコンプライアンスが問われる。キヤノン‐鹿島の工事については、キヤノンの御手洗冨士夫会長に近いとされるコンサルタント会社社長の存在がクローズアップされており、一部では検察による本格捜査が囁かれている。
キヤノン‐鹿島ルートが立件されることになれば、改めて建設業界のあり方が議論になることは必定。かつてのゼネコン汚職以来、何も変わっていないとの批判も出始めており、不況の嵐の中、建設業界への風当たりは益々強くなるだろう。
データマックスでは、キヤノン‐鹿島関連工事について下請け企業の実態を取材中だが、九州では、九電工・内山緑地建設に続き、新たな企業名も判明している。
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