1月21日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した広島市の章栄不動産(株)。負債総額は約292億円が見込まれる。広島地区のデベロッパーでは昨年7月にキョーエイ産業(株)が負債総額87億円、翌8月に(株)アーバンコーポレイションが負債総額2,558億円でそれぞれ民事再生法の適用を申請した。広島経済界で注目されていた、広島市中区の広島大学跡地の再開発事業である。この事業に参加していた同社は昨年12月に経営難を理由に辞退を申し入れ、計画は白紙状態に。さらにJR福山駅前の再開発事業も今回の破綻劇で事実上撤退せざるを得ない状況。地場関係者はショックを隠しきれない。
また、同社は広島都市圏のほかに九州地区や首都圏でもマンション分譲も行なっていた。特に九州での展開は活発であった。
相次ぐデベロッパーの破綻に広島の関係者は頭を抱えている。(つづく)
【新田 祐介】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら