先週末に、偽装の疑いがあるとされる業者を監督する県庁の土木部へ取材を敢行した。
報じてきた偽装に関する上申を既に受けており、調査を行なっているという。
結論から述べると、その対象となる生コン工場は“クロ”。調査結果の表現に基けば「無害ではない」という結論が出たということだ。アル骨反応が出たということである。
但し「その“無害ではない”という反応が出たという骨材や砂を使って生コンが製造・出荷されているかどうかということについては、現時点では断定できない」との回答。
筆者は「アル骨反応が出るのは不可避であることは重々分かっているが、問題は、その後正しい処置をしているかどうかではないですか?」と聞き返すと、
「その通りです。生コンを製造する工程で必ず実施しなければならないことですから、それをやらずに出荷することは考えられないのですが…出来る限り、我々も調査しなければならないと認識しております」とのこと。この土木部の担当者は他人事でなく真摯に生コン偽装の疑いについて調べている。しかし、そこからは、関係省庁や自治体の限界が見えてきた。(月曜日につづく)
【河原 清明】
【PR】品質向上に真摯に取り組む宮崎県生コンクリート工業組合
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら