1.売り上げ30%ダウンは車、住宅だけではない
日本百貨店協会の売上不振に関しては、先立ってレポートした通りである。加えて、スーパー業界を束ねている日本チェーンストア協会の発表によると、全国主要スーパーの売上高(既存店ベース)は、対前年比0.7%減と12年連続で前年実績を下回った。生活必需品の売り上げが毎年減っていくというのは、異常なことだ。そこには、降って湧いてきたような恐るべき事実がある。どの業界も、売り上げが30%以上急減するという荒波に襲われている。車の販売台数が日本でもアメリカでも、また欧州でも、対前年同月比30%減が当たり前という傾向を示ようになってきた。2008年のアメリカの住宅着工件数は、前年比で33%減った。日本の福岡においても、住宅展示場への来客数は確実に30%以上の減となっている。その先には、着工件数が30%急減するという事態が待っているのか!!
2.電材業界も売り上げ30%減の業者が目立つ。
電材販売業界の新年宴会での話。深刻な市場見通しの中、昨年の10月から12月までの3ヶ月間に、対前年比30%強の売り上げ不振となった企業が5社あったそうだ。組合のある経営者は「年商10億円足らずのところが売り上げを30%落とすのは、経営者の努力不足によるものだ」と手厳しい批判をしている。
3.印刷業界も30%ラインを越えた!!
福岡県の印刷業界の組合幹部が語る。「輪転機を回せば回すほど赤字の垂れ流しとなっているが、受注単価が下落するばかりの、厳しい事態が続いている。仕事は全体的に減ってきており、組合の3分の1くらいが売り上げを30%ほど落としているようだ」。
30%の売り上げのダウンは不名誉なことではない。しかし、これでは、半年後には会社が消滅しているだろう!!