24時間営業で便利な店舗ではあるが、それは決して営利目的からではない。生活スタイルの違う人たちに合わせるために1日中開けているのである。阿久根地区は漁業が盛んで、漁業に携わる人たちは夜中から朝方にかけて漁に出るため、深夜から早朝にかけての需要がある。また、近くには市民病院があり、勤務体系が不規則な看護師や医師などがいる。近隣の長島町、薩摩川内市、出水市は工場がたくさんあり、三交替制の企業もある。もし、仮に10時開店10時閉店の店舗であれば、上記の勤務体系の人で買物できない人たちが出る。それは不便な事である。正直な話、深夜営業は人件費の他、光熱費が通常よりも高めにかかるのだが、マキオが24時間営業にこだわるのは、困っている人たちの悩みを解消することにある。現在、深夜の売上げだけで全体の約3割を占める。奉仕の心が数字につながっている結果である。
【矢野寛之】
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