福岡空港の2008年の発着回数が前年より約7,500回、乗降客も約60万人減少したことが明らかになった。08年の発着回数は国際線で約1万7,000回(前年より約500回増)、国内線で約11万8,500回(前年より約8,000回減)の計約13万5,500回となっている。また乗降客は約1,729万人で、国際線で約12万人、国内線で約48万人減少。過去3番目の下げ幅となっている。
この数字について、新福岡空港建設を唱えている福岡市の民間シンクタンク「C&C21研究会」の下川弘事務局長は「世界的な原油高騰や不景気などで航空各社が不採算路線を廃止したことなどによるもので、一時的なもの。福岡だけの現象ではないだろう。景気が上向けば円高の影響で国際線が増えていくのでは。いま検討されている過密化対策の方針決定には影響を及ぼさないと思う」と語った。一方「福岡都市問題研究会」の篠田栄太郎氏は「予想どおりで驚く数字ではない。減少が一時的なものかどうかは分からない。選択にどう影響するかわからないが、新空港を推進している人たちは数字が低かろうと理屈をつけて推進されるだろう」と述べた。