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特別取材

<アンケート結果>どうなる九州経済2009
特別取材
2009年1月 5日 11:29

景気の下降が最大懸念

090105_an_s.jpg 『I・B』誌編集部では、九州を代表する約350社の有力企業の経営者や幹部の方々に、毎年恒例のアンケートを実施した。2008年の売上状況や09年の景気の見通し、各企業にとっての取り組みなど、地場企業の方々は現状をどのように捉えているのであろうか。以下はその結果と分析である。

 a.売上については、「増えた」との回答が22.5%で、07年の36.7%と比較すると14ポイントも下げた。また、「横ばい」も30.0%で07年の36.7%から減少。「減った」という回答は47.0%で、07年の26.6%から20ポイント以上も悪化した。 サブプライムローンやリーマンショックなど、アメリカ発の金融危機が日本経済にも波及した。急激な景気悪化が地方経済まで襲う結果となってしまった。

 b.利益については、「増えた」という回答が17.5%と、07年の28.0%から10ポイント減少。「横ばい」も28.5%と、07年の34.8%から減少している。「減った」は53.5%で、07年の37.2%から16ポイントも悪化した。

 07年のアンケートでも、06年より売上、利益ともに下がっていた。08年はさらに2ケタもポイントを下げてしまい、各企業が苦戦を強いられている様子が伺える。それが最も顕著にあらわれたのが倒産件数だ。上場企業の倒産が戦後最多となり、とくに裾野が広い建設業、不動産業、自動車産業に悪影響が及んでいるのが、09年最大の懸念材料となるだろう。

 c.業界環境に関しては、「良くなった」との回答がついに0%、「変わらない」も07年の27.1%から12.5%へと落ち、「悪くなった」という回答が87.0%と07年の67.4%から20ポイントも悪化し、大幅に業界環境が悪くなっている状況が浮き彫りとなった。非常に残念な結果だ。
 昨年までは勝ち組、負け組という格差社会のフレームが、大企業と中小企業の間に大きな溝を作っていた。しかし、ここまで不況を極めると、大企業ですらリストラの嵐となっている。

 d.銀行融資については、「良くなった」が4.5%と07年の13.8%から10ポイント近く減らした。「変わらない」は68.0%でこちらも07年の75.7%から減少。「悪くなった」は21.5%と、07年の6.4%から15ポイント悪化している。

 06年は融資の拡大で業績を一気に拡大させた銀行が、融資先の選別に注力し始め、07年はそれが維持されていた。しかし08年は、とくに建設・不動産業界に対する融資が厳しくなったが、データを見る限り、ゼネコンやデベロッパーだけでなく他業種にまで波及している様子がうかがえた。

▼その他のアンケート事項(結果は情報誌『I・B』2009年冬季特集号にて)

Q2.09年はどのような年になりそうですか?
a.日本経済は(1.良くなる 2.変わらない 3.悪くなる)
b.九州経済は(1.良くなる 2.変わらない 3.悪くなる)
c.業界環境は(1.良くなる 2.変わらない 3.悪くなる)
d.福岡の地価は(1.上がる 2.横ばい 3.下がる)

Q3.景気回復のために行なうべきことは何ですか?(複数回答可)
a.減税 b.公共投資 c.構造改革 d.行政改革 e.雇用対策 f.規制緩和 g.ベンチャー企業育成 h.業界再編 i.株価対策 j.IT投資 k.環境対策 l.少子・高齢化対策 m.対アジア関係の強化 n.技術開発 o.その他

Q4.御社の取り組むべき課題は何ですか?(複数回答可)
a.営業網の整備・拡張 b.コスト削減・合理化 c.資金調達 d.新規事業開発 e.環境対策 f.他社との連携 g.IT化推進 h.ISO取得 i.人材育成 j.リスク管理 k.株式公開 l.後継者育成 m.組織改革 n.財務体質の強化 o.その他

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