18日の自民党・党大会でも、11年度から消費税を引き上げることに執着した麻生首相。19日、参議院予算委員会で始まった08年度第2次補正予算案審議では、定額給付金が景気対策に有効との持論を引っ込めることはなかった。これ以上「発言がぶれた」という批判が出ないようにするためだろうが、麻生首相はとにかく意固地になっている。
自民党内でも、11年度からの消費税引き上げを関連法案に明記する、として譲ろうとしない麻生首相への風当たりが日に日に強まっている。採決時の造反は数十名になるとの観測まで出ている。それでも、妥協案にさえ首を縦に振らない麻生首相・・・。
こだわり続けるうちに内閣支持率は下降線の一途。ついこの間、19%台になったと思ったら、19日には日本テレビの世論調査で17%台にまで落ち込んだことが報じられた。
このままでは総選挙は戦えないとする議員心理は、反比例的に増大している。ある自民党議員は「もうだめ。こうなったら一瞬で総理を変えて、速戦即決に打って出るしかない」
だらだらと支持率を下げる麻生首相だが、変えられる時は確かに一瞬の勝負で引きずり降ろされるかもしれない。