20日、裏金問題に揺れる中堅ゼネコン・西松建設の国沢幹雄前社長(70・20日付けで辞任)が、外国為替及び外国貿易法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。海外から裏金7,000万円を不正に持ち込んだことに関与したとされる。裏金問題をめぐっては、同容疑で元福社長らが14日に逮捕されていた。 国沢容疑者は、元副社長らの不正について、了承していたとされる。
同社トップの逮捕で、捜査の焦点は裏金作りの実態とその使途にしぼられる。タイ・バンコク都庁幹部への賄賂、ふたつの政治団体「新政治問題研究会」「未来産業研究会」を使った政治資金ばら撒き、闇献金の有無など、作られた裏金は多くの疑惑を呼んでいる。
捜査がどこまで延びるかによっては、予定される総選挙への影響もささやかれている。