投資型のワンルームマンション販売で名を馳せた(株)シックス。毎期、安定した業績を計上してきた同社であったが、ここにきての急速な世界不況には同社も勝てず、ついに破産申請準備に着手した。ここ数ヶ月の同社は、ワンルームマンションを保有するオーナーへの家賃の支払いが遅れるなど、いつ破綻してもおかしくない状況であった。
そこで、今回の破綻を同がの手掛けた物件を保有するオーナーに伝えたところ、「なんか、大変な騒ぎになっているようですね。わたしは、先月までの家賃は全て回収していますが、次回以降はどうなるか分かりません。こういう事態となったのは、初めてなので・・・。どこかが引き続き、管理をしてくれるのでしょうかね?」と非常に困惑した様子であった。
不動産業界を取り巻く環境は厳しいということを裏付ける、シックスの破綻であった。
【宮野 秀夫】
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