こども病院人工島移転にともない、注目を集めていたPFI事業者選定に暗雲が漂いだした。福岡市の計画では、PFI事業者は建物管理などの周辺業務を受け持ち、薬などの医療分野は扱わないというものだった。必然的にPFI事業の中核はゼネコンということになる。しかし、こども病院現地建て替え工事費の水増し問題で、スーパーゼネコン5社のうち3社に見積もりを頼んだことで、事態はややこしくなった。
福岡市側が、ゼネコンの名前は公表できないとがんばるため、「PFI事業者は見積もりを行なったうちの1社。官製談合だ」と妙な噂が飛び交い始めた。
こうなるとゼネコン側も動きにくくなる。PFI事業者に手を上げるゼネコンが現れるか、心配される状況になってきた。