主要仕入先への支払を繰り延べ2分割支払いへ
章栄不動産に対して63億円という大きな焦付きが発生した東海興業であるが、2月分(2月5日)の主力協力業者への支払いを3月と4月に繰り延べ分割支払いすることで合意した模様である。3月には売掛金が100億円あまり入金予定とされ、この資金を充当するという。
通常、ゼネコンの仕事は年度末(3月)引渡しが一番多く、12月~2月までの工事分の支払いが、1月から3月にかけてピークとなる。
東海興業は、2005年3月、会社更生法の終結を経て05年8月期まで有利子負債はなかったが、売上高の増加とともに運転資金としての借入金が増加、前期では204億円の有利子負債(08/8月期)がある。しかし会社更生法の経緯から所有不動産はほとんどない。主力取引先の動向で同社の命運は分かれよう。
なお、破綻した章栄不動産は、昨年10月メイン銀行が福岡市の完成在庫の一括売却を持ち回ったことから、危機説が一挙に拡大していた。
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