佐賀銀行のアーサーヒューマネットに見る不良債権処理の仕方(その3)
佐賀銀行さん、アーサーヒューマネットの資産をA社に売却されてはどうですか?
メインバンクとして、A社への売却を小松社長(当時)へアドバイスをされてはどうかとの弊社の提言に対し、佐銀首脳は驚くべき回答をしたのであった。回答骨子は、以下のとおり。
(佐賀銀行)
A社は急成長会社ではあるが内部管理体制はどうなっていますか。
(弊社)
A社は、全国区の会社であり内部管理体制は確立されている。これまでもマンション管理会社のM&Aを行っており業況は良好である。今回、アーサーのM&Aにより九州地区の販路開拓及び基盤拡充を目指すものである。御行の売却指導は、判断ミスではありませんか。
(佐賀銀行)
本日は、議論するところではありません。お話を承ることに留めます。
(弊社)
アーサーがA社の連結対象会社となれば、御行にとってもよい話ではありませんか。検討されてはどうですか?
その後、平成20年3月10日にも、A社の専務同行の上、佐銀を訪問し再度資本政策の検討依頼を行った。その席で、佐銀首脳からA社専務に対し、業況、営業推進体制等の質問がなされたのであった。(つづく)
【久米一郎】
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