ある中小企業の社長のもとを尋ねた銀行マンが浮かない顔をしているので、社長が「安定化資金で貸し出しが増えて、しかも保証協会が保証しているからリスクもなく貸し出しが増えて、一番儲けているじゃないか。何故、沈んでいるんだ」と声を掛けると、銀行マンは「貸し出した安定化資金で、高い金利分を返済される方が多く、貸し出しは微増なんです。しかも、貸出金利は下がっていますから、銀行としては儲けるどころか、マイナスです」と嘆き、新しい融資先を探そうにも厳しい状況で、数字が上がらず参っているという。
【山口 恭介】
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