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○や△の部屋も造ります お客様の想いに100%応える家造り (株)ZOME(造夢) | 企業クローズアップ
特別取材
2009年2月 5日 11:18

 北九州はユニークで元気な戸建業者が多いエリアである。そのなかでも、住宅メーカーのパターンメイドの家とは異なり、ユーザーの思い描く理想の家を完全オリジナルで造る住宅会社として注目を集めているのが(株)ZOMEである。同社のポリシーは、お客様の予算内で、要望に沿ったオーダーメイドの注文住宅を造るというもの。今では、同社代表の村上茂真氏の想いに共感して、ボランタリーチェーンとして行動を共にする戸建業者が九州のみならず四国にまで拡がっている。業界環境が厳しいなかでも、同社の手掛ける住宅が消費者から注目されている理由を探る。

(株)ZOME(造夢) 村上茂真氏代 表:村上 茂真
所在地:北九州市八幡西区下畑町13-7
設 立:2003年3月
資本金:1,000万円
年 商:(08/3)3億4,926万円
業 種:注文住宅販売・リフォーム
TEL:093-618-5717
URL:http://www.zome.biz/

「世界でただひとつの家」を造る

 (株)ZOMEは、現代表の村上茂真氏が地場住宅会社で取締役を務めたのちに、2003年3月に独立して立ち上げたのが始まりである。現在では、関係会社として(株)オーナーズホームの名称でもボランタリーチェーンを展開している。毎年20棟前後の注文住宅の建設を手掛けており、最近では同社の高い技術力と真摯な対応が評判となって、リフォームの案件も増えてきている。

 村上社長の家造りに対する考え方は、一言で表わせば「世界にたった1つしかないオリジナルの家」を造るというもの。そのため、ユーザーとの打ち合わせ時間は同業他社よりも長い時間をかけている。そのなかで「本当にお客様が理想としている家はどういったものなのか?」ということをじっくりと聞き出し、それを忠実に実現するようにしている。したがって同社では、ユーザーの要望があれば丸い部屋や三角の部屋でも造る。ただし、そういった部屋を作るリスクも事前に説明し、それをユーザーに納得してもらったうえで建築に取り掛かるようにしている。

 村上社長は、自社の強みを次のように話す。「世の中には注文住宅とPRして住宅を販売している会社が数多くありますが、6畳や8畳の部屋を組み合わせて造るのが本来の注文住宅ではないでしょう。我が社では、お客様が要望すれば、数センチ単位で部屋の広さを変えて造ります。また、建築材料にこだわるお客様には、その素材の良さもデメリットも説明し、納得していただいてから建築に取りかかります。先日もダーツ用の部屋が欲しいということで、縦5m×横1mの部屋をプランニングしました。お客様のご要望に『できません』とお答えすることは、基本的にはありませんね」
 このように、同社ではユーザーのそれぞれの好みや想いを100%叶える家造りを行なっている。
 
開示できるものはなんでもオープンに

 同社のこだわりはこれだけではない。住宅建築に使用する建材についても、メーカーなどから新しいタイプの建材を提案されれば、それらを積極的に建築資材として取り入れている。これは、新しい建材を使った住宅を他社に先駆けて造りたいという想いもあるが、これらが結果的に同社以外でも大量に使われることによって、コスト低下を図ることができる、という狙いもある。

 したがって、同業者が同社の手掛ける住宅の見学を希望すれば、連絡さえもらえば基本的に内部まで見せるようにしている。時には大手のハウスメーカーが見学に訪れることもあるようだ。

 また、食の安全が社会問題となり、トレーサビリティにも消費者の注目が集まってきている。同社では、お客様の安全性を考慮して、今後は建材に関しても原産地や特性などの詳細をできる限り開示していく計画である。

 さらに同社では、お客様に提出する見積書でも、徹底した開示主義を採っている。通常の住宅会社では、キッチンやトイレ、バスなどそれぞれに仕入原価プラスアルファの値段を提示することが多いが、同社では仕入れ値をそのままお客様に提案。それらの合計に設計料などをプラスするかたちで、トータルの見積書を作成している。この点も、お客様からは「一つひとつのコストが把握でき、非常に分かりやすい」と好評である。

 加えて、同社のホームページを見ていただくと分かるが、中小企業では珍しく毎年の決算にあわせて決算書を公開している。上場企業ならともかく、中小企業でここまでしている住宅会社は少ないだろう。これも同社の何でもオープンにするという姿勢のひとつである。

(株)ZOME(造夢)
 
デザイン性の高さは地場トップクラス

 上記の写真を見ても分かるように、同社の手掛ける住宅のユニークさは際立っていると言えるだろう。これまでに建築してきた住宅のなかには、三角形の家などもあったという。通常では三角形の家などは想像しにくいが、この想像力の高さこそが、同社の優れている点と言える。だからこそ、同業者が同社の物件に見学に訪れたりもしているのだ。また、ある住宅情報サイトでは、注文住宅の完成事例全国ランキングで1カ月以上も1位となっていた。このあたりからも同社のデザイン性の高さが伺われる。

 常にお客様の立場に立って考え、「自分だったらどうするか?」ということを自問しながら真摯な姿勢で住宅建築に取り組む同社。「正直にやりたい」という村上社長の想いには、これからもきっと多くの消費者が共感することだろう。今後の同社の活躍がますます期待される。

【宮野 秀夫】

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