(株)三越伊勢丹ホールディングスの傘下の(株)岩田屋は5日、2009年3月期の業績予想の修正を発表した。
昨年11月7日に公表した数値よりも売上高、利益面共に下方修正を余儀なくされ、税引き後の最終利益が赤字(▲4億円)となる見通しとなった。同社の決算赤字は決算期変更前の02年2月期以来、7期ぶり。1987年の売上規模にまで落ち込んだといわれる百貨店不況を象徴するものとなった。
また、同日発表した第3四半期決算(2008年4月~12月31日)でも売上高は764億4,410万円と前年同期比で▲4.4%(金額換算で▲34億円)となり、経常利益も▲8,600万円の赤字に転落した。四半期純利益も▲3億3,000万円となった。
消費者の節約志向に影響を受けたほか、年末商戦はクリスマスケーキやおせちなどの食料品は好調だったものの、高額商品である海外ブランドの大苦戦、初売りの不振などが大きく影響したものとみられている。
【詳細は以下の通り】※数字は連結。業績予想の数値を記入
◎2008年4月1日~09年3月31日
売上高…996億円(増減額▲47億円)
営業利益…1億5,000万円(増減額▲10億5,000万円)
経常利益…▲1億5,000万円(増減額▲10億5,000万円)
当期純利益…▲4億円(増減額▲7億円)
【矢野寛之】
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