佐賀銀行は、佐賀市に本店を有しているが、営業戦略は福岡地区を重要拠点とした体制を敷いている。
福岡は、メガバンクを初めとして、福岡銀行、西日本シティ銀行を中心とした地元有力行があり、さらに九州各県の地銀が進出し凌ぎを削っている金融の大激戦地である。こうした中で、佐銀は自行が旨味のある取引をしておきながら、貸出を推進した企業をいとも簡単に倒産させてしまっているのである。
2003年12月(株)豊栄建設負債額135億円(うち、佐銀109億円)、2005年6月大祥建設(株)負債額48億円(うち、佐銀33億円)。豊栄建設は、負債総額の80%、大祥建設は同68%を佐銀からの融資分が占めており、ダントツメインであった。これらの倒産企業には次の点が共通する。
1.佐銀による役員直接派遣
2.佐銀による事業案件紹介と融資行為
3.佐銀首脳による融資決裁と人事権の指揮
つづく
【久米一郎】
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