キヤノンの関連工事をめぐる大手ゼネコン鹿島による裏金疑惑は、9日、東京地検特捜部が大阪のコンサルタント会社社長難波英雄容疑者(61)らを逮捕したことで大きく動いた。次のターゲットは、キヤノン会長・御手洗冨士夫氏と同郷(大分県佐伯市)で、兄が御手洗氏と高校の同窓とされるコンサル会社「大光」の大賀規久社長である。大賀社長は「大光」とは別に建設関連会社「ライトブラック」社長も務める。同社は、裏金作りで重要な役割を果たし、法人税2億9,200万円を脱税したと報じられているが、問題とされる大分県土地開発公社発注の05年~06年の工事でも、工事に参加した形となっていた。「ライトブラック」は同工事の二次下請、一次下請は福岡県久留米市に本社を置く内山緑地建設だったことが、施工体系図などから判明している。
データマックスが大分県土地開発公社に対し情報公開請求で入手した、同工事の施工体系図の一部を公開する。体系図中、ライトブラック社の下(3次下請)に入っているのは大阪の企業である。
(注・九電工が架空外注工事などで裏金を作ったのは、別ルートの工事である)
施工体系図
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