<60才で一番成長した>
―堀江さんに当時の組織について尋ねると、「内部にいる人間のモラル管理とかそういうことはあまり考えてなかった。すごく嫉妬心があったことは分かるけど、『そこまでやるのか』と思うことはたくさんあった」ということでした。その辺は、社長を引き継いだときに何か感じられましたか。
平松 彼はそんなこと言っていたんですか?僕は急な引き継ぎだったから、その辺のことはよく分かりませんでした。ただ、当時のライブドアにすごいエンジニアがいたのは事実です。集まったエンジニアを見て、彼がやりたかったことは大体分かりました。
人材は質の良いのが揃っていましたよ。僕が言う「質」というのは、1つ目は地頭力があること、2つ目は体力、そして3つ目はコミットメント力があることです。
ただ、1回立ち止まって自らを振り返る、という組織にはなっていなかったのでしょう。ここが堀江に足りなかった部分だと思います。当時は彼の判断に強く反対できる人間がいなかったのではないでしょうか。
ライブドア社長時代はすばらしい仲間と出会い、すばらしい仕事に出会い、すばらしい経験をしました。ほんの少し大変でしたが、若い連中に色々と教えてもらい、自分自身の実力が伸びたと思います。60才で一番ボクは成長しましたよ。
堀江は才能がある人だし、早く決着をつけてまた戻ってきて、新しいビジネスを始めてほしいですね。(了)
【大根田康介】
【平松庚三氏 略歴】※小僧comホームページより
堀江貴文氏のブログ→六本木で働いていた元社長のアメブロ
※今回のインタビューに関しては、NBCコンサルタンツ様にご協力いただきました。
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