昨年から報じてきたアル骨問題。鹿児島県内で疑惑が浮上した。鹿児島市内に本社を置く2社がその対象である。そのうちの1社は、業界にとどまらず著名な企業である。
アルカリ骨材反応試験において“無害でない”骨材を“無害”として使用していたという疑いである。記者が2社に対し取材を行なったところ「身に覚えが無い」と全面否定している。
しかし、その対象となる骨材の試験データを入手したところ、確かに“無害でない”という判定であった。つまり“無害でない”骨材が使用された生コンを製造し出荷している可能性がある。生コンは食品のようにすぐに品質の良い・悪いがわかる訳ではない。長い年月が経過して建築・構造物のコンクリート異常膨張そして劣化が発生しその寿命が低下してしまう。その建物の所有者にとっては死活問題となる。(つづく)
【河原 清明】
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