昨年、世界的な原油高騰の煽りをうけて、管材メーカーも例に漏れず管材の価格値上げに踏み切った。この影響で、地場の管材業者も同様に単価の引き上げを行なったが、工事業者に対する手前、すぐに価格を上げることが出来なかったようだ。結果、タイムラグが生じて管材業者は「利益確保には時間がかかる」とコメントしていた。
現在では原油価格の下落とともに、管材は高騰前の価格帯に戻りつつある様子。タイムラグで価格を緩やかに戻していけば、とりそこねた利益をある程度は確保出来るはずと思われる。しかし、関係者によれば「それは業者さんも分かっており、早急な価格調整を行なっている最中」とのこと。ただ、思うような利益確保は出来ない見込みだという。
今後は、市況の冷え込みが加速することで、管材業者も更なる営業戦略の見直しを図るとしており、激しい競争が行なわれそうだ。
【道山 憲一】
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