国土交通省の鹿児島県営繕部に取材を行なった。アル骨反応の疑惑がある1社が出荷する生コンを、鹿児島県の警察学校の工事に使っていることが判明した。
同部は「確かに使っております。今のところ特に問題は見られません」と回答。
「疑いが持たれている会社の生コンですが」と問うと、
「当方にもその件については情報が寄せられました。現在、同社の生コンを使った建造物を調べておりますが、現状では構造的には問題が出てきておりません。引き続き調査はいたします」との回答。
「建物において何らかの不具合が発生しなければ、それ以上の調査は出来ないのですか」と問い返すと「そうです」と返答があった。
役所による調査の限界を知ると同時に、疑いが持たれている社から生コンを納入して使用する官公庁も、のどかなものである。危機感が全く感じられない。(つづく)
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【河原 清明】
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