国内銀行の新規住宅ローンの実行額が伸び悩んでいる。
08年1~12月の新規実行額(日銀調べ)は15兆10億円で、前年比約1%の微増に留まっている。07年は特殊要因として改正建築基準法の施行があったため、06年比では約9%の減少となる。
住宅ローンは、03~06年に毎年16~17兆円の新規実行があったが、最近の雇用環境の悪化、所得水準の伸び悩み、銀行の融資審査も従来に比べ慎重になっていること等も大きく影響している。
09年は住宅ローンの大型減税などが予定されているが、現在の景況感からして住宅ローンの伸びは期待できない。
【久米一郎】
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