昨年末からさとうベネックの売却説が流れている。株主のファンドは本体の資金繰りにも火がついたことで、株の買主を必死に探し求めている。しかし、事態の打開にはつながらない。頭の痛いことばかりが頻発しているのだ。さとうベネックの得意先であるデペロッパーの倒産が相次ぎ、焦げ付きが生じたり受注見込みが激減するなどして、買い手側が購入を躊躇せざるをえなくなることばかりが続いているのである。買い手候補と目される企業群は「メインの大分銀行さんが債務カットしてくれたら話し合いに応じても良い」という姿勢を堅持している。漂流するさとうベネックの舵取りをする経営陣は、本当に頭が痛くなることばかりだろう。同情する。
【児玉】
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