返済原資は利益であるが・・・
長期借入金の返済は、5年間の返済計画により、毎期6億円の支払い原資が必要となる計算。東峰住宅産業時代の1998年7月期の売上高は71億700万円、経常利益は4,100万円(支払利息6億4,100万円)であった。その後、99年期は60億3,400万円に対し経常利益は486万円(同5億4,500万円)、2000年期は42億8,500万円に対し経常利益は665万円(同5億8,200万円)と推移する。殆ど棚上げされていた借入(2000年7月期の旧東峰住宅産業の借入金は161億4,800万円…プロジェクト資金含)に対し、支払利息だけは銀行にしっかり取られていた。
旧東峰住宅産業からの引継時の借り入れ50億2,200万円に対する支払金利は、2000年期の支払金利で計算すると約1億8,000万円(借入額につき漸減)。それに長期借入金の返済を毎期5億円行なえば、当然その後の東峰住宅の売上高50億円くらいでは必要な支払金利と借入返済原資は出てこず、資金繰りに追われる状態に陥ることになる。
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