大分キャノンの建設工事を巡る一連の裏金疑惑で、同工事の下請で受注していた同社の取締役大分支店長が10日逮捕された。同社は造園業が盛んな田主丸の地に創業し、業歴120年を有する老舗中の老舗企業である。
これまでにアクロス福岡やスペースワールド、JRA小倉競馬場、東京の聖路加病院など著名な施設の造園工事を手掛けるなど輝かしい実績を上げている。
93年7月期に売上高94億5,000万円を計上したのをピークに、一時期は04年7月期に60億4,832万円まで落ち込むなど低迷していたが、近年は80億円前後まで盛り返し、08年7月期には77億3,721万円を計上していた。
日本の造園文化を支え、福岡のみならず日本を代表する造園会社であったが、今回の事件発覚により名声が地に落ちてしまった。同社のホームページを覗くと、経営方針の中に『顧客志向の精神』と謳ってある。これは裏金捻出に協力するためのものだったのか!と捉えられてもおかしくはあるまい。
みどりをサポートする内山緑地建設
http://www.uchiyama-net.co.jp/
【矢野 寛之】
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